院長コラム 大阪府門真市の胃腸科・内視鏡内科・肛門外科 医療法人秀裕会『かんやまクリニック』

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2月15日(月曜) 大腸内視鏡検査はお産よりつらい!?

みなさんこんにちは。
かんやまクリニック院長の完山です。

大腸内視鏡検査はお産よりつらい!?

大腸内視鏡検査はお産よりつらいという女性の方が時々いらっしゃいます。
私は子供のs出産に立ち会い、20時間程そのつらさをそばでみていましたので、
“えっ~これよりつらいと思っているということは相当だな”と驚いてしまいます。

大腸の検査は前日の下剤を飲むところから始まります。
軽めの少し早い夕食をとったあと、下剤を飲みます。
これで便通のよい方は何回かトイレにいくことになりますが、反応が良過ぎると夜通しトイレに通い、検査当日に寝不足ですという方もいらっしゃいます。
そして検査当日、これが評判よくないのですが1.5Lの下剤入りの腸管洗浄液を1~2時間で飲まなければいけません。
全然平気という方もいれば、もう飲めない、勘弁してくれという方、稀には吐いてしまわれる方、いろいろです。
(当院ではここでの苦痛を軽減するよう、様々な工夫をしています)その後6~7回トイレに通い、やっと検査開始です。ここまでで、すでにちょっと疲れますかね。(僕も毎年検査を受けているのですが、僕の場合はまったく平気です)
検査自体はうとうとしていただきながら、15分ぐらいで終了です。
では何故、お産よりつらいということになるのでしょうか。
下剤を飲むのがつらいといっても、お産よりつらいという事はないでしょう。
したがって、実際のつらさの大部分は内視鏡の挿入のしかたによっておこっているのです。
大腸というのは自分の身長ぐらいの長さで柔らかく伸びる臓器です。これが過進展(腸が伸ばされ過ぎる)すると強烈な痛みがきます。
それこそ、“お産よりつらい”です。
ですので、楽に検査を受けてもらうためには、腸をできるだけ伸ばさずにアコーディオンのようにたたみこみながら内視鏡を挿入していくという技術が必要です。
いくら鎮痛鎮静剤を使っていても腸が過進展すると痛みがでます。
しかしながらこの技術の習得には少々時間がかかりますので、熟練のエキスパートがおこなう検査と経験未熟な者がおこなう検査では全く別物になってしまうのです。
熟練した者が検査を行えば決してお産よりつらいという事はありません。

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